アウトドアブランドHot Campシリーズの『FireBase』を手がける早野研工は、岐阜県大垣市で金属加工を手掛けるどこにでもある町工場。普段は自動車・電車・新幹線・建設重機などの産業用部品を製造しています。今までは、頼まれたものを忠実に作ることが仕事。それ以外やったことがない町工場にとって、(創造して)創ることは未知の領域。まだない道を切り開く、大きな挑戦でした。
日の目を見ない商品は数知れず…。それでも諦めず、作品を作ってはモノづくりの魅力や面白さを伝える取り組みとして、地元のイベントや学生向けの企業展に出展。地元では“なんか面白いことをやっている会社”と認知されるようになりました。
「極厚プレート」は、市の職員さんのアイデアから生まれました。
ある日、ふるさと納税の担当をされている職員さんから質問された、「早野さんでこんなのつくれない?」というひとこと。
そこに掲載されていたのはソロキャン用の鉄板でした。
もちろん、私たちは鉄加工を得意とする会社ですからつくれないわけがありません。 その日から料理をするために最も適した形状を考えたり、持って出歩くときの重量感、熱効率などを計算して企画に入りました。
そして、私たちがバーベキューをした子ども時代、私が大人になり子どもたちが小さかったころに庭先でやったバーベキューを思い出し、どうせなら親から子、子から孫へと引き継がれ、家族の物語をつむぎ続けられるものをつくりたいと思いいたりました。
企画や試作の段階では、話を持ってきてくれた職員さんも大いに協力してくださり、ようやく板金屋として技術的に納得のいくもの、ユーザーとして自分たちがつかいたいものが生まれました。そのようにしてできたのが、6mmの極厚プレートです。結果、大垣市のふるさと納税で返礼品として2位になり、「FireBase」や「+Base」のオプションとしてほとんどの方にご購入いただいているなど、多くの人につかっていただいています。
これがきっかけとなり「HotCamp」というブランドが生まれました。極厚プレートは早野研工にとっても、そんな思い入れの深い一品です。
ただモノを作る…だけじゃない。
挑戦する事の大切さ、創り手の想い、
モノづくりの醍醐味を伝えたい。
早野研工は、皆さまの応援やお声を基にいい商品をお届けできるよう、ひとつひとつ想いを込めて製作、お届けいたします。