バランストンボが倒れないふしぎ

バランストンボが倒れないふしぎ

ゆらゆら揺れてもへっちゃら!

指の先やちょっとした出っぱりの上でも、ゆらゆら揺れながらバランスをとって立ち続ける「バランストンボ」。
まるで生きているみたいに、外から押されたりしても、すぐに元に戻って倒れません。

「なんでこんな不安定そうなのに倒れないの?」「どうしてずっと揺れていられるの?」
そんなふしぎな動きに、子どもたちの「なんで?どうして?」という好奇心がむくむくとわいてきます。

倒れないヒミツは、“ 重心 ”にあり!

バランストンボが倒れないのは、「重心(じゅうしん)」が関係しています。
重心とは、モノの重さが集まっている中心のような場所のこと。
このバランストンボでは、左右のおもりがあることで、重心がちょうど「真ん中の棒(支点)」よりも下の位置にあります。

バランストンボが静かに止まっているとき、この重心は支点の真下にあり、つり合いがとれた状態。揺れている間も重心が支点より下にある限り、バランストンボは倒れずにバランスを保ち続けるんです。

倒れそうで倒れない!ふしぎな動きのしくみ

もしバランストンボが右に傾くと、左のおもりに重力がかかって、バランスを元に戻そうとする力が働きます。逆に左に傾けば、今度は右にその力がかかります。
つまり、傾いた方向とは逆の力が自然に生まれることで、いつもつり合いが取れているんですね。このしくみのおかげで、バランストンボはゆらゆらしながらも倒れずにいられるんです。

早野研工オンラインショップ バランストンボ工作キットの画像

バランストンボで、“ 実験あそび ” をしてみよう!

バランストンボが完成したら、こんなふうにいろいろ試して 動きの変化を楽しんでみましょう!

  • 左右のおもりの重さを少し変えてみる

    たとえば、片方にクリップをつけてみるとどうなるかな?バランスがくずれる?
    それともゆっくり揺れる?
  • おもりの位置を前後にずらしてみる

    アルマイトの金属の羽の先に、おもりを貼りつける位置を少しずらすだけでも、動きに違いが出てきます。
  • 支える場所(支点)をちょっと変えてみる

    指ではなく、えんぴつや積み木の角など、いろんな場所で支えてみよう。
    ゆれ方に違いはあるかな?
  • 風を当ててみる(環境を変える)

    そっと息を吹きかけたり、扇風機の風を当てるとどうなる?止まる?もっと揺れる?

ちょっとした工夫で「動きのひみつ」が見えてくる!

ほんの少しの違いでも、バランストンボの動きは変わります。
「どうしてバランスがくずれたんだろう?」「さっきより揺れ方が違う!」
そんな気づきが、子どもたちの考える力や観察力を育ててくれます。

夏休みの自由研究、お子さまの工作におすすめ「バランストンボ工作キット」

重心がどう変わるか、動きがどう変わるか観察することで、遊びながら自然と「重心・支点・力のはたらき」について学ぶことができます。これは、小学校高学年で習う理科の内容の先取りにもなります。

バランストンボは、工作を楽しみながら「ふしぎ」や「科学」にふれることができる、 夏休みの自由研究にもぴったりのキットです。ぜひ親子で楽しんでみてください!

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